守屋の論文から。
ある種のアスペクト知覚は技術が成立条件となっており、その技術はプラクティスにより成立する。
プラクティスのかたち=生活形式と考えられるので、「アスペクトの知覚は「生活形式」に相対的」である。
さて、ここで、スポーツ場面において目を覆いたくなるようなひどい行為を見るという場合を考えてみよう。
これは見た瞬間に「えっ!?」と声をあげてしまうようなものであり、まさにアスペクト知覚である。
そして、このような反応をきっかけにして、倫理的な問題が問われていくのではないだろうか。
そうだとすれば、倫理的な問題はアスペクト知覚と関わっており、アスペクト知覚は生活形式と関わっているのだから、倫理的な問題を生活形式とのつながりから捉える可能性が考えられるのではないか。
ここで言う生活形式とはまさに日常の生活のしかたである。
ここから、スポーツにおける倫理的な問題を、日常と切り離さずに捉える可能性が見出されると思われる。
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