2007/10/18

時間を失う人、ゆとりをもつ人

非本来的に実存する人がたえず時を失っていていつになっても時間がないのに対して、本来的実存の時間性の特徴は、覚悟性において決して時間を失わず、《常にゆとりをもつ》ことにある(ハイデガー『存在と時間』(下)p.375、細谷貞雄訳、ちくま学芸文庫)


いつも「時間がない」人は流れゆく世間にまみれて自分の生を生きられなくなっている。
逆に将来を、そして理想を見据えて自分の生を生きる人には、時間のゆとりがある。