2006/08/14

行為と合理性

行為と合理性---ヒューム解釈の試み---
土屋純一
in 言語・科学・人間 実在論をめぐって
藤田晋吾・丹治信春 編
朝倉書店
1990
163ー188頁

意味盲の人に会ったことがあるか

ウィトゲンシュタインはアスペクト盲や意味盲をめぐる考察を「概念上の探究」と呼んでいた(野家 1993 289頁)
だが、彼の周囲に現実にそのような人はいなかったのだろうか?

2006/08/13

アスペクト問題の出発点(野家)

「したがって、「本当の色」や「本当の形」を決めるのは、ただ実用的な規準だけであり、さまざまな「見え」の中に優劣の差があるわけではない。
しかしながら、一枚の効果があるときには十円玉に、またあるときには百円玉に見えたとしたらどうであろうか。いずれか一方が「正常な知覚」であり、他方は「錯覚」にすぎないのではないか。あるいは錯覚でないとすれば、それらは同一の硬貨の異なる「見え」であるのか、それとも、われわれはそのつど異なったものを見ているのか」

野家啓一(1993)科学の解釈学. 273--274頁

解明 ( カルナップ )

以前から存在している同義性を報告するだけには留まらない、別のタイプの定義活動

解明の目的は、被定義項を完全な同義語にパラフレーズするには留まらず、その意味を精錬したり補足したりして被定義項を実際に改良することにある

クワイン(飯田隆訳)(2003/1992)経験主義のふたつのドグマ(『論理的観点から 論理と哲学をめぐる九章』所収)